4.紫サツマイモの機能性 |
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| 紫サツマイモおよび紫サツマイモに含まれているアシル化アントシアニンには、様々な機能性があります(表4-1)。これら機能性の中から、代表的な機能性について特筆します。 | ||||||||||||||||||||||||||||
表4-1 紫サツマイモの健康機能性
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| 活性酸素・フリーラジカルの過剰生産は、細胞への酸化的ダメージを引き起こし、老化、発がん、動脈硬化症、その他の生活習慣病の発症要因と考えられています。そのため、フリーラジカルを消去し脂質過酸化を阻害する抗酸化性物質は、生活習慣病予防成分として近年大いに期待されています。 紫サツマイモ抽出液の抗酸化活性・ラジカル消去活性は、切り口の色が白色、黄色、オレンジ色のイモ抽出液に比べて高いです(図4-1)。 |
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![]() 図4-1 サツマイモの抗酸化活性 |
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| 紫サツマイモには、ビタミンCやビタミンEに加え、クロロゲン酸やイソクロロゲン酸などのカフェ酸誘導体、アシル化アントシアニンYGMなどの抗酸化性成分が含まれています(図4-2)。これらの中で紫サツマイモにおいて特に重要な抗酸化性成分は、カフェ酸誘導体とアシル化アントシアニンです。 | |||||||||||||
![]() 図4-2 紫サツマイモに含まれている抗酸化性成分 |
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| 参考文献等 | |||||||||||||
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| 紫サツマイモに含まれるアントシアニンは体内吸収されます(図4-3)。興味あることは、投与液に含まれていたアントシアニンがそのまま(無傷のまま)の形で血漿中に検出されることです。吸収されたアシル化アントシアニンYGM-5b (peonidin 3-caffeoylsophoroside-5-glucoside、MW=949)などは、循環系を通じて目標臓器に到達し、in vitro(試験管内)と同様にin vivo(生体内)でもその機能を発現するであろうと推測できます。実際、紫サツマイモアシル化アントシアニン濃縮物をラットに経口投与すると、血漿の抗酸化活性は高まっています。 | |||||||||||||
![]() 図4-3 紫サツマイモに含まれているアントシアニンの体内吸収 |
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| 今日、働き盛りの日本人の3人の1人が脂肪肝などの肝機能障害を持つと言われ、その予防効果を持つ食品が注目されています。 紫サツマイモ「アヤムラサキ」から作ったジュースや紫サツマイモアントシアニン含有物は、四塩化炭素(CCl4)で誘発されるラットの急性肝障害を軽減します(血中のGOT、GPTの値が下がります)(図4-4)。 |
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![]() 図4-4 紫サツマイモジュース飲用による四塩化炭素誘発ラット肝障害の軽減効果 |
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| また肝機能要注意者16名(γ-GTP高値者10名、GOT高値者11名、GPT高値者12名)を対象にし、通常の食事やアルコール類などの飲食は維持しながら紫サツマイモジュース(120mL)を毎日1本ずつ44日間飲用してもらうボランティア試験では、飲用を続けていると血清のγ-GTP、GOT、GPT値が次第に正常レベルまで回復する人がいることが明らかにされています(図4-5)。肝機能を回復した人たちの大半は肝機能要注意と指摘されてから5年未満の者であり、紫サツマイモジュースの効力は軽度の肝機能障害者に対して効果的に発現されると推測されます。 | |||||||||||||
![]() 図4-5 肝機能要注意者の血清γ-GTP・GOT・GPT値に 対する紫サツマイモジュースの飲用効果 |
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| 参考文献等 | |||||||||||||
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| 血圧が高いことも気になる症状です。高血圧自然発症ラットを用いた試験では、紫サツマイモアントシアニン含有物を給餌している期間中は最大(収縮期)血圧が下がっています(図4-6)。 | |||||||||||||
![]() 図4-6 紫サツマイモアントシアニン(PSP-ANT)含有物長期給餌 による高血圧自然発症ラットの血圧上昇抑制効果 |
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| また最大血圧が140mmHg以上の高血圧者を対象にした紫サツマイモジュース連続飲用ボランティア試験では、被験者12名のうち2名が20mmHg以上の低下、4人が10〜20mgHgの血圧低下を示すことが明らかにされています(図4-7)。 | |||||||||||||
![]() 図4-7 高血圧者の最大(収縮期)血圧に及ぼす紫サツマイモジュースの飲用効果 |
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| 参考文献等 | |||||||||||||
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| 血液がスムーズに流れていることは、健康な身体を維持し、脳梗塞や心筋梗塞などを予防する上で重要です。しかし、近年の食生活の乱れとストレスの多い現代社会を反映して、血液流動性の悪い(血液がドロドロとなった)方が多くなってきています。血液流動性は日々に変わり、例えば、働き盛りの中年男性が飲まず食べずに徹夜仕事をしていますと、血液は一変してドロドロ状態となります。 ネズミでもストレス(飲食制限・手足の拘束)が2回加わると血液がドロドロ状態になります。しかし、2回目のストレスを与えた直後に紫サツマイモアントシアニン含有物をラットに飲ませておきますとその血液はサラサラ状態になります(図4-8)。その効果は飲んでから1時間で発現されます。 |
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![]() 図4-8 紫サツマイモ含有物飲用によるストレス負荷ラットの血液流動性の改善 |
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| またベンチャー企業(株)SAKURA INC.にて実施中のヒトボランティア試験でも、紫色のサツマイモジュース飲用により血液がサラサラになることが確認されつつあります。どのようなタイプの紫サツマイモ飲料が効果を示すのか、またどのようなタイプの方々に効果が発揮されるかなどのデータは、時期を見て公表する予定です。今しばらくお待ちください。 |
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| 参考文献等 | |||||||||||||
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